自己破産しても年金はもらえるの？

自己破産しても年金はもらえるの？

年金受給者も自己破産が行えるのか

サラ金などから様々な借金をして、どうしても返済できない、自己破産の手続きをとりたい、と思った時に浮かぶ疑問の一つに、はたして年金受給者も自己破産ができるのか、ということがあります。結論から言ってしまえば、自己破産とはあくまで支払い不能となった借金に対する返済免除の手続きなので、収入源がどのようなものかを問われることはありません。年金受給者であっても、問題なく行うことができます。
ただし、銀行からお金を借り入れている場合には、注意が必要です。自己破産すると、口座を凍結されてしまうことがあるのです。年金が振り込まれる口座が凍結されてしまうと収入がなくなってしまうので、この場合には事前に年金の口座を移しておきましょう。
以上のように、年金受給者の方も、借金の返済で困っている方は、安心して自己破産の手続きを検討してください。

年金の受け取りは問題なく続けられるのか

年金受給者であっても自己破産を申請するうえでは何の支障もないことは分かりましたが、では受給するうえで何か問題が生じることはあるのでしょうか。
この場合、厚生年金などいわゆる公的年金と呼ばれるものは、全て問題なく受給することができます。ですから、先ほどの銀行口座の問題さえ注意すれば、これまで通り年金を受給して、普通に生活を続けることができます。借金に頭を悩まされている方は、受給できなくなるのではなどと心配せず、安心して自己破産手続きを進めていただいてかまいません。
ただし、民間の保険会社などに個人でかけている年金は資産として扱われますので、解約されて債権者に支払われることになります。
これで安心して自己破産手続きができるのではないでしょうか。

まずは法律の専門家に相談しよう

年金受給者の方でも年金をこれまで通り受け取りながら手続きをすることができる自己破産、自分も一度検討したいと思われた方も多いことでしょう。
自己破産は、決して恐ろしい制度でもなければ、落とし穴が待っているわけでもありません。借金に苦しむ方は誰でも手続きすることができます。もちろん、年金受給者であってもです。しかしながら、借り入れしている銀行の口座凍結の問題など、法律に詳しくない方がスムーズに進められる手続き、というわけにはいかない面を持っています。
また、自己破産をするとメリットも大きいですが、デメリットも皆無ではありません。そうした事情を踏まえて、自己破産した後もよりよい生活を続けるためには、やはり司法書士をはじめとする専門家の力を借りることが何よりです。きっと、自己破産をして良かったと思える明日が待っていることでしょう。