任意整理後、ローンは組めるの?
任意整理後はローンが組めない?
任意整理の手続きを行うと、任意整理後のローンが組めるかどうかを心配される方が少なくありません。任意整理を行うことにより、信用情報に掲載されてしまうからです。
住宅やマイカーなどのローンを申込みした時は、審査を受けてそれに通ることがローンを利用する条件になります。ローンの審査は信用情報機関の情報を元にしてローン申し込み者に返済能力があるかどうかを判断するのです。しかし債務整理を行ったことが信用情報に記録として残っていると、返済能力がないとみなされてしまってローンを組めない可能性が高いのです。
しかしその記録も一生涯残るわけではなく一定期間が経過してから記録から消えますので、その後はローンを組めるようになります。
任意整理直後でもローンが組める
任意整理後のローンが組めないと思っている方も多いのですが、任意整理を行っても信用情報に掲載されないケースがあるのです。
それは過払い金が生じた場合です。過払い金とは必要以上に払い過ぎた利息のことを言います。テレビCMでも過払い金というワードが出てきますので、言葉くらいは聞いたことがあるでしょう。
過去に利息について定めている法律が2つありました。2つの法律で利息の上限が異なっていたためグレーゾーン金利問題が発生したのです。貸金業者の多くが高い金利で利息をとっていました。そこで法律を改正して払い過ぎた利息(過払い金)を取り戻すことができるように認められたのです。もしも過払い金請求を行ってその金額で借金が全て返済できた場合は、信用情報に掲載されずに済むのです。
任意整理後にローンを組むときの注意点
任意整理のローンが組めなくなるのはどのくらいの期間なのでしょうか。
一般的に任意整理後から約5年から7年経過すると、ローンが組めるようになる、クレジットカードが作れるようになることが多いようです。中には任意整理後5年未満でもローンが組めたケースも聞かれます。また一定期間経過したからといって必ずしもローンを組める、クレジットカードが作れるようになるとは限りませんのでその点注意が必要です。
任意整理手続きの相手となった金融機関やそのグループ会社にローンやクレジットカードの申し込みをした場合、任意整理から一定期間経過していたとしてもローンの審査が通らなくなることがあるのです。任意整理後のローンを組むときは、任意整理の相手となった金融機関以外でローンの申請をしたほうが審査に通る可能性が高いと考えられます。